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It slowly ruins.

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□ Gleipnir/avalon □

avalon/anther(ケータイ×タイバニ)

先週とまるっと逆に、リアル関係設定です
pixivで「別キャラ介入させておじさん助けようず」企画があったんでそれに便乗したのの転載
あっちはノーマルバージョンでしたが、こっちは桐網×兎虎仕様!
わっはははははてめぇのブログでまで自重っすっかよ!!











「くそっ!訊いてくれよ、俺はっ」
「うるさい!」

成立しない会話。
一方的に無視されるこちらの声。
この年になって涙でそうになるとかマジ勘弁と内心思いながらも、突破口がないかと視線を走らせる。
だがこの状況にあって、鏑木・T・虎徹は、確かに身柄的にも精神的にもピンチだったが、あきらめていなかった。
あきらめるのは彼自身の正義に反し、そしてなによりも総てにおける、特に恋人としてのバーナビーへの裏切りであるとそう解っていたから。

だが、自分が否定される世界というのは、思った以上に堪える。
警察で無理矢理自供させられるって、こういうことなんだろうなぁとそんなことを考えるのは多分生来というより、ヒーローになると決めた日から培ってきたプラス思考によるところがきっと大きい。
さぁ。

 振り返るな前を見ろ。希望はそこにあるものさ。

昔ヒーロー好きが高じてヲタっていた嫁さんがみていた日本のアニメのワンフレーズを思い出す。
前を見ろ。
いるのは、絶望を促すように、殺気を発する相棒。
だめじゃん。少なくとも今はだめだ。
他の思いだそう、ほかの。なんか俺に天恵を、友恵さん。
いや、確かに新しい恋人作りました、それは謝りますから!この一件終ったらちゃんと楓にも紹介するから!
そんな現実逃避の中、不意に聞こえたワンフレーズ。

 絶対、大丈夫だよ。

おぉ、いいのがキタ。春に生まれてたら楓の名前ってこれになってたかもしれないヒロインの科白ktkr
よし、これでいこう。無敵の呪文だ。
大丈夫、大丈夫。あきらめたりするもんか。
こんなの絶対おかしいんだから、覆さなきゃだめだ。

こちらの強い意志を悟ったのか、それとも反撃かと身構えたのか、バーナビーが一瞬だけひるむ。
バカ、お前のきれーな顔に傷なんかつけねーよ。下手な賠償金よかずっと高くつきそうだ。特に俺の気持ちで。
気づいてくれよ。逃げることと訴えること。それしか今の俺はする気がねーんだってこと。
もぅいっそその強く引き結ばれた唇にキスの一つでもすれば色々変わる?
ガワ越しなら、多分舌噛み切られることもない。

とりあえず、今なら突破できる、か?
そう思った虎徹と一瞬の隙を反省し気持ちを切り替えようとしたバーナビーの二人の間に、なにかが飛び込んできた。
どっぷらー効果付きで、なにやら訴えながら降ってきたのは、銀色の、今はもう意外と珍しい二つ折りの

「携帯電話?」
「って、手足生えてたっけ?」

べたん、とバーナビーのヒーロースーツにその機械関節の手足でひっついている「それ」をみて、追うものと追われるもの、その立場だったはずの二人が顔を見合わせる。
が、さすがにバーナビーはすぐに距離を置こうとして。

「イニシエイト・クラック・シークスエンス、アクセス開始」

携帯が機械音で発した奇妙な単語に再び戸惑った。
だがヒーローとしての本能がその行為の危険性を察し、引きはがそうとするが、薄いそのボディが武装した手に微妙にうまく引っかからない。
しかもソレはあろうことかかさかさと動いてバーナビーの背中のほうに上ってしまう。
思わず虎徹がぽかんと見上げた先、画面が顔型に作られているのと、なにやらカウントしているらしい2ウィンド。

「卑怯だぞ、鏑木・T・虎徹」
「ちょっ!?それいくらなんでも言いがかりだからっ!おじさんだってそんなとんでもギミックの携帯なんかお会いしたことないよ?!」

だいたいなにをやっているのかもよくわからない。
しかし小さな機体がだが、カウントを終わらせると、がくん、とヒーロースーツをまとったボディがひざを突いた。

「え」
「なに」

驚いたのは虎徹もだが、バーナビーは信じられないと目を見開いた。
かひゅん、という気の抜けた音と共に、視界を支えていたたカメラが止まる。
突然、体が重い。
動かない。
なぜ、なぜ。
目の前に犯罪者がいるのだ。
原因は不明だが、自分は今格好の的で。

「コンピューター制御のスーツの人でよかった」

ほっとしたような声がヘルメット越しにくぐもって聞こえた。
重い腕を上げ、とにかくヘルメットだけとる。
動けないわけではない。だが、うまくも動けない。
システムダウン?このヒーロースーツが?
混乱の中見つめた先には日系?いや、日本人らしき少年の姿があった。十代半ば。
彼の手に、先ほどバーナビーにひっついた謎の携帯電話が「戻っていく」。そして彼はそれに語りかけた。当たり前のように。

「セブン、おつかれ」
「うむ。だが他のヒーローとやらが来たら面倒だ。急ごう、バディ」

バディ、と。
つぶやいたのは虎徹とバーナビー、おそらく同時。
だが少年は気づいていないように、彼の手を取る。
ためらいなく、犯罪者の、手を。

「だね。えっと、鏑木さん、逃げますよ」
「へ?」

逃亡犯が実に間の抜けた声を上げる。
見知らぬ味方であるらしい。いや、それより。

「いったい、なにを」
「そのスーツのコンピューター制御を一時的に制圧した。元々はユーザーが危険時に意識を失った際の最悪を回避するためのプログラムらしいが、それを押さえている。
今なら君の意志に関係なく阿波踊りの一曲も披露させることができるぞ」

とんでもないことをなんでもないように言うのは、少年の手のひらにいるあの携帯電話だった。
またバニーちゃんの阿波踊りとはマニアックな。逃げようと促されている人が、苦笑いする。やめてあげてよ、かわいそうだから。表情をみただけで、そんな風に言われているような気になった。
かわいそう?あなたにたいせつなひとをころされたことのほうが、ずっと。

「っていうか君誰よ」
「あー、今はちょっと挨拶抜きで。貴方を助けに来たのは確かですけど」
「だって君高校生?なんでまた」

こんな殺人犯にされちゃったおじさん助けてくれるの?初対面だろ。戸惑ってる声。こちらが動けないからと、余裕をみせられると腹が立った。
いつもそうだ。いつだってこのひとはせっぱ詰まるということがない。きほんのうてんきでーーなんの話だ?
奇妙な思考。意味が分からない。
解らないやりとりに、少年がきっぱりと言う。

「鏑木・T・虎徹に伴う情報に大きく改竄された形跡が発見されたんで、それの調査と、被害者である鏑木さんの保護が俺たちの仕事です」
「なっ」
「え」

ほらいきますよ、と少年に手を引かれて、バニーちゃんはー?とか心配する声。2・3分もすれば復旧する。機械の説明。ロボット変形する携帯電話。斎藤さんが食いつきそうだ。そういう場合じゃない。情報の改竄?誰がなんのために。というか、誰のために。違う、被害者?ちがうあのおとこはかがいしゃで。

気がついたら斎藤さんが通信機から騒いでいた。
私のシステムに介入するとは。ありえない。しかも無線で。いったいどうやって。
そんなの、僕が知りたいですとわめきたくなった。

誰かに邪魔されて、彼との時間が奪われたなんて、悔しくて仕方がないと曖昧に考えていたのを彼は気付かない。


情報の改竄。
スポンサーをしているとある企業で行われたそれに、「ネットワーク犯罪」の被害を最小限にすることを目的にした組織が黙っていられるはずはなかった。
それも内容はあからさまな冤罪であるとすれば。

「改めて。網島ケイタ。アンダーアンカーのエージェントです。こっちがバディの」
「セブンだ。まぁケイタはバイトだがな」

バイトの、エージェント。
アンカーはネットワークをメインに多方面で活躍している日本が主体の巨大企業だ。
その企業が、高校生と多機能携帯電話コンビ組ませて殺人犯の冤罪を着せられた人間を助ける。

「はぁ」
「気がないなぁ」
「いや、なんつーか、実感が」

っていうか、わけがわからないよ。

「まぁ納得するのは少々難しいだろうな。ケイタは本当に普通だからな」
「悪かったな。これでもちょっとは成長したよ、多分。おかげさまで」
「いや、待ってくれ。助けてくれたのはありがたいが、俺は信じてもらうしか無罪を証明できねぇ」
「大丈夫ですよ、いま桐原さん・・・、えっと先輩がアポロンメデイアに潜入しています」
「は?」
「いったでしょう、アンカー、こちとらスポンサーの人間です。潜入まではなんの問題もないし、そこから一つでもPCにさわれれば改変されたデータの回復もできますから」

すぐに証拠はそろいますよ。
はにかむように笑う少年は、多少自分たちがやってることが無茶苦茶だという自覚があるのかもしれない。

「こればかりは高校生のケイタでは怪しまれるからな。あちらは三十路に行ってもらっている」
「セブン。それ絶対桐原さんの前で言うなよ?あのひとすっごい年気にしてるんだから。っていうか三十路ゆーな」

まだ30前だと何度かキレられたのだと、少年は笑ったが、なんとなくそれ逆に心配になるような。まぁいいか。
彼の様子はとても信頼に溢れていて、その先輩とやらの失敗など考えてもいないのがよく判った。
まぁとりあえずすぎれば過ぎたでふっきれるものよ?案外。と心の中でここにはいない、まだあったことのない味方らしい男に語りかける。直接あっても、いえそうにないが。

「なんにせよ、ありがとう」
「まだ早いだろう、ミスター鏑木。あなたが取りもすべきものは山とある」
「あー、うんまぁそうね。助かったって惚けているわけにはいかないか」

地位や立場なんてこの際どうでもいい。
ほしいのは信頼。仲間。ほしいんじゃない、取り戻すべきもの。奪われたもの。
自分が愛してやまないあの空間。

思いを交わした、無駄に生真面目な恋人だ。

「とにかく、鏑木さんはアンカーが全力を持ってサポートします。あなたはあなたのできる仕事をしてください」
「傷心のおじさんに案外手厳しいね、少年。今の俺にできることって?」
「あのさっきおっかけてた人。彼がバーナビーさんですよね?あなたの、バディの」

個人情報はばれているのだ。当然といえば当然の言葉。
バディ。そういえば目の前の二人?もそういう関係なのだと名乗っていた。
バディ、相棒。時として命を預けあう関係。

「俺、仕事柄人殺しにあったこともあるし、人を殺したいほどに憎んでいた人も知ってるんです。
だから、あなたは人なんか殺してないって思うし、バーナビーさんは逆に人殺しをしかねないというほどの怒りの中にいる」

そうだ。緑の炎に焼き尽くされんばかりだった。
過ごす夜は別の意味で梳かされていたけど、事情が違いすぎる。
とにかく殺されるわけにはいかないと、そう思えるほどの悲しみと怒りにとらわれて。
もう二十年だ。解放されたって、いいのに、あいつは、いつだってただ憎しみと悲しみばかりが折り重ねられて。

「君の知ってる」
「え?」
「人殺しをしかねない人は、どうなったんだ?」

どうして聴いたのか。
過去形に多分、希望を求めたのだろう。

少年は少し、その言葉に目を見開いて。
懐かしそうに、同時に情けなさそうにしてその目をたわませて、いった。

「その人のバディが、文字通り体張って止めました。
 いつもおとなしいし丁寧な奴だったんですけど、そりゃぁもう、ブチ切れてましたよ」
「あの時のサードは怖かった」

同意するセブンと彼のふたりをみつめて。
ああ、そうだな。
鏑木はすとん、と理解した。

バディだもんな。俺が、止めてやらなきゃ。
あいつを人殺しにするわけにはいかないし、間違ったことをさせちゃいけない。
あいつは幸せにならなきゃならない奴なんだから。

そのためにも生き延びるし、犯人じゃないと訴え続けるし、それから。
黒幕を、突き止めてやる。




「戻ったぞ、網島」
「ただいま戻りました、網島さま、セブン」
「あ、桐原さん、サード、お帰りなさい」
「鏑木氏は?」
「疲れてたんだと思います。部屋に入った途端、ばたんきゅー、と」
「寝ちまったわけだ」
「あはは・・・・・・はい」
「まぁ、ほぼ休みなく逃亡してたようでございましたから」
「首尾はどうだ?」
「データの方は充分だ。まだ細かい解析は怪しまれるのでしていない、これからだが」
「では我々は別の部屋で解析をしておこう」
「そうでございますね。桐原様と網島様は休まれてください」
「ありがとー」
「すまないな」


「それにしてもなんで俺たちが出張なんですかぁ。バイトで海外なんて親に滅茶苦茶怪しまれましたよ」
「ロクとガンノスケは別件で動いていてな。仕方ないだろう。一人で動くという物件でもないし」
「うぅ、しかも観光とか出来ないし」
「早めに終らせて、少しは時間が作れるように頑張れ」
「・・・・・・デートしてくれます?」
「悪くないな。たまには」
「じゃぁがんばりますっ!」
「あぁ。がんばれ」






・・・・・・
桐原さんとバニー立場一緒だったなぁとそんな感じです
あとアレだ。海老相手だと間違いなくセブンはチートだ。

ホテルでの合流シーンは完全に新作です
なんかむしろけーちゃんがデレだな、これ
                           つづき
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Date:2011/09/04
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